辺境伯家三男×不憫系男爵令嬢


自分の婚約者ドゥアロテが、友人(とはいいがたい何かと関わってくる女)のミュリニアと寝た。

そんな事を悪びれもなく言いながら、

「リーリアと結婚はするけど、ミュリニアも一緒に住みたい。」

なんて頭のおかしい事を言う婚約者をどうにか捨てて、何か二人を見返せるいい方法がないか考えていたリーリアは、その夜会で明らかに二人より爵位の高そうなキリアンという男と出会う。

「全部投げだしちゃいましょう。私と、一緒に」

そんな魅力的な言葉に釣られて、半ばやけくそ気味に彼と一夜を共にすることにした。

けど、ついていったら一夜ではすまなくて────?

キレてひと時の夢に酔っていちゃいちゃ甘い時間を過ごした末に気が付いたら退路がなくなっていた不憫系男爵令嬢の話。


全体的に明るめです。
断面図/音喘ぎ若干あり/白線修正/

全70P(内 本編65P)

男爵家の長女。23歳。
濃い橙色の髪にマゼンタの目。
子爵家の婚約者ドゥアロテとミュリニアの関係に長い事悩まされてきた。
幼少期に家計が傾き始めたため、父が再婚した後に生まれた弟と妹たちの世話をしながら家を支えてきた。
責任感が強く甘え下手。
日ごろから感情的に動くことが苦手で鬱憤が抑圧され気味。
弟が家を継いだ方が良いと思っている。

辺境伯の三男。26歳。
紺色の髪に薄緑の目。
ずっと戦いの場に身を置いてきたためか耳が良い。
気に入ったものを愛でて甘やかすのが好き。
家族に仕事のついでに良い人を見つけて来いと王都に送り出されてきた。

子爵家次男。24歳。
リーリアがキャンゼル家を継ぐため、キャンゼル家に婿入りする予定。
なぜか常識が欠けている人。

裕福な子爵家の娘。兄が1人いる。21歳。
領地の関係で幼いころからリーリアに関わってくることが多かった。