■あらすじ
　両親の離婚により、大好きな兄と十年間会っていない平凡な潤珊瑚(うるみ・さんご)は、かなりのブラコン。会えずともずっと世界的人気ピアニストである兄、清人(きよと)の情報を逐一チェックしてきた。しかし、清人の熱愛報道が出たことにより、嫉妬心が爆発。ネット友達のアドバイスを聞いて、海外公演からの帰国予定日に空港で出待ちをすることに。あまりの人の多さに諦めかけた珊瑚だったが、幸運にも清人と視線が合う。「俺の一番は珊瑚だから」。昔言われたその言葉をずっと信じていた珊瑚だったが、清人は無情にも彼女を無視して立ち去ってしまった。
　酷く落ち込みながらも、平凡な自分と清人の人生はもう交わらないと諦めて家に帰る珊瑚。するとなぜか自宅の前で、テレビの中では爽やかな笑顔を浮かべる清人が光をなくした瞳で立ち尽くしていた。
　多忙?のあまり疲れ切っている清人を1週間の日本滞在中休ませようと、珊瑚は清人を自宅に1週間監禁することに。嫌がられるかと思いきや、清人は蕩けた顔で「しっかりお世話してくれ♡」と珊瑚に甘えてくるように。腕を拘束されていることを言い訳に白いおしっこを出す「排泄管理」や珊瑚の体で自分を洗って欲しいなどのエッチなおねだりがエスカレート。心も体もぐちゃぐちゃにされながらも1週間後、兄のマネージャーに電話し、兄に迷惑がかからないよう全部自分がやったことにして「清人に飽きたからもういらない」と心にもないことを言ったところ、それを聞いていた清人が激高し、連れ去られて逆監禁される事態に！
　
「愛してる珊瑚。俺はお前しかいらないんだ」。兄に閉じ込められた珊瑚は、ようやく自分の気持ちを自覚して…?

　妹にしか興味のない人気ピアニストの爽やか?兄に、平凡な妹が心の奥に沈めていた恋心を引きずり出されて、ぐっちゃぐちゃに愛される話です。

■登場人物
潤珊瑚(うるみ・さんご)
　大きくも小さくもない目に小さな鼻に唇。頬にそばかすが散っているのだけが特徴のどこにでもいるような女。不器用で人付き合いが苦手なため仕事をクビになり、曲を作ってアップロードして入る収入で何とか命を繋いでいる。十年前に離れ離れになった実兄の言葉をずっと信じて生きてきたかなりのブラコンだが、そこに恋心はなかった(つもり)。大好きな兄の重すぎる愛に包まれてハピハピな人生を送る。22歳。

潤清人(うるみ・きよと)
　世界中で活躍する人気ピアニスト。珊瑚の実兄。そのルックスの良さと老若男女を魅了するピアノの音色で多くのファンを抱える爽やかイケメンともてはやされているが、全然爽やかではない。十年前に手放してしまった妹にとんでもない激重感情(性愛)を募らせているが、大事な妹のために会うのを我慢し続けていた。しかし、最近ちょっともう無理になってきていた時に、大事な妹がひょっこり目の前に現れてしまい、我慢することをやめた男。頭もいいので、自分と妹との障壁を全てぶっ壊してやった。シスコンというレベルではない28歳。身長184センチで、ガタイもいい。妹との蜜月をこれでもかと楽しむ予定。

お姉ちゃん大好き男
　珊瑚のネット友達。実のお姉ちゃんが好きらしい。辛辣。

pixivサンプル
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イラスト
風間様(x.com/norikaza_1)
表紙デザイン
Wolf’s design様(x.com/runakamado)
作者
愚直(x.com/guchokudayon)