変わらない日常、いつもの帰り道。
そこで、雨に打たれ「ひとりの家に帰りたくない」と呟く
青年・ユキと出会ったあおい。
その姿が、家族を失いひとりきりになってしまった
かつての自分と重なり、思わずその手を取ってしまう。

その日から、ふたりの同居生活が始まった。

家事をこなし、大きなわんこのように懐いてくるユキとの
生活は、甘く、優しく、幸せに満ちた日々だった。

……幸せ、だったはずなのに──。

しっかり者社会人とわんこ系年下男子の不思議な同居ラブストーリー。
《本文77ページ》