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◆:あらすじ

両親を小さい頃に亡くし、兄と二人きりで育った少女は、いつしか実の兄に恋をしていた。
けれど恋はかなわず、彼女を連れてきた兄に耐えられず、ついに家出を決意する。

しかしふらふらと出た街中で、少女は顔もスタイルも声もうり二つの「クルミ」と出会う。
そして彼女もまた実の兄を愛し、愛されていた。
けれど実の兄妹だからこそ最後までセックスしてくれないという悩みを抱え、家を出ようと計画していたところだった。

「兄さん」に愛されたいと嘆く少女に、クルミは言う。
「私の兄さんを、貴方にあげる。ねえ、あなた、私になっちゃってみない?」
そんなことできるはずがない。バレないはずがない。
それでも少女は首を縦に振る。
「兄さん」に愛されたい。そんな願いを、クルミの兄が、偽りでも叶えてくれるかもしれないと信じて。


※　ヒロインは「クルミ」と秀介に呼ばれたりしますが、正式には名前がありません。
　地の文では「少女」と呼ばれています。

※　書かれてあるシーンは実の兄妹ではありませんが、実の兄妹の性描写をにおわせるところがあります。
　ご注意ください。

秀介

20代後半の青年。
クルミの実兄。
少女の「兄さん」。

クルミを溺愛しているが、実の兄妹ゆえに「挿入はしない」と固く決めている。
彼女たちのたくらみに、気付いているのか、いないのか。


少女
実の兄に恋焦がれ、叶わぬと知ると家を出る。
クルミと出会い、「兄さん」と出会う。

クルミ
実の兄と惹かれ合い、願いは叶わないと家を出る。
少女と出会い、少女がクルミに成り代わることを提案する。
家出により秀介が追いかけてくることに怯えている。

大森
クルミの家出を手引きする青年。

イラスト　Azzurro様　x.com/Azzurro_000
デザイン　夜伽ポルカ様　x.com/melt_in_spica

小説本文　柊ユーリ　x.com/yuri234563
ちょこっと亭　x.com/hiiragi234563